ボツリヌストキシン
ボツリヌストキシン (Botulinum toxin) は、
分子量が15万ほどの蛋白質で、ボツリヌス菌が産生する毒素のことです。
ボツリヌストキシンは、ボツリヌス毒素とも呼ばれています。
ボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌食中毒の原因となり、
極めて毒性が強いのです。
加熱またはアルカリで処理することで毒性がなくなるので、
十分に加熱すれば安全であるといえます。
このボツリヌストキシンには、A~G型があるのですが、
サルへの経口投与によるデータではB型毒素への感受性が
最も高いものとなっています。
また、毒素としてはテタヌストキシンをも上回る毒性を持つ
と言われています。
ボツリヌストキシンは、神経筋接合部などでアセチルコリンの放出を
妨げる働きがありますが、血液脳関門を通過できないため、
作用は末梢性に限られ、筋弛緩・鎮痛作用などが確認されています。
中毒症状としては、消化器症状
(下痢・悪心・嘔吐など、ただし毒素の作用ではない)に続き、
めまい・頭痛や視力低下・複視などを起こします。
その後、自律神経障害、四肢麻痺に至ります。